ポモドーロの時間配分6パターン比較

ポモドーロの標準は25分の集中と5分の休憩ですが、作業の種類によって合う長さは変わります。暗記や事務作業は25分、執筆やコードは50分、模試や設計のように助走の長い作業は90分が目安です。休憩は集中時間の5分の1から4分の1をとります。

6つの配分の比較

合計時間は、集中を4本、その間に短い休憩を3回、最後に長い休憩を1回とした場合の値です。

配分(集中/休憩/長い休憩) 向いている作業 4セットの合計
25分/5分/15分 暗記、事務、着手が重い作業 2時間10分
30分/5分/15分 25分だとわずかに足りない作業 2時間30分
45分/15分/30分 授業と同じリズムの勉強 4時間15分
50分/10分/20分 執筆、コード、長文読解 4時間10分
52分/17分/17分 休憩をきちんと取りたい仕事 4時間36分
90分/20分/30分 模試、設計、深い作業 7時間30分

長い配分ほど、1日に4本は入らないことが分かります。90分を4本回すと休憩込みで7時間30分、つまり勤務時間のほぼ全部です。現実的には90分は1日2、3本です。

25分/5分

原型です。着手が一番つらい作業に効きます。25分という約束が小さいので、渋っていた自分も引き受けます。暗記、一問一答、メールの処理、部屋の片づけ、書き出しの1段落。細かく割れる作業とは相性がいいです。

この数字を決めた研究はなく、考案者が自分で試して落ち着いた長さです。経緯はなぜ25分なのかにまとめました。25分・5分で始める

30分/5分

25分だと毎回あと少しのところで鳴る、という人向けです。時計のきりがよく、予定表に入れやすいのが実用上の利点で、30分枠を2つで1時間、午前に4本という組み方ができます。休憩は5分のままなので、体感は25分/5分とほとんど変わりません。30分・5分で始める

45分/15分

学校の1コマと同じ長さです。授業で慣れている分、体がリズムを覚えている人が多くいます。休憩を15分と長めにとるのが特徴で、45分ぶんの疲れは5分では抜けません。

高校生や大学受験の勉強、資格の勉強に向きます。45分で1テーマ、15分で歩いて水を飲んで、次のテーマへ。勉強での組み立てはポモドーロ勉強法に書いています。45分・15分で始める

50分/10分

25分では短すぎる作業の、最初に試すべき配分です。コードのデバッグ、長文の執筆と編集、数学の問題セット、翻訳、論文読み。頭に問題を載せるまでに10分以上かかる作業は、25分だと実作業が10分しか残りません。

50分なら助走のあとに40分近く残ります。休憩10分は、席を立って外を見て戻るのにちょうどよい長さです。50分・10分で始める

52分/17分

DeskTime という時間計測ツールが、2014年に自社の利用ログを調べて出した数字です。生産性の高い上位1割は、平均して52分働き17分休んでいました。2021年に同じ分析をやり直すと112分と26分に変わっています。

つまり52対17は、理想の長さが見つかった話ではなく、あるツールの利用者を2014年に集計して平均した値です。それでも実用的な配分ではあります。17分の休憩は、伸びをするだけでなく、外に出て戻ってこられる長さだからです。休憩を毎回5分で済ませて疲れが溜まる人は、こちらを試す価値があります。52分・17分で始める

90分/20分

1コマ90分の大学の授業や、模試1科目と同じ長さです。設計、構成を考える仕事、長い文章の初稿、通しで解く過去問のように、途中で切ると最初からやり直しになる作業に使います。

90分は多くの人にとって連続集中の上限に近いので、休憩は20〜30分とってください。1日2本で十分な成果になります。3本目は無理が出やすいです。90分・20分で始める

52対17ルールと15・45・90分の法則

どちらも「科学的に決まった法則」として紹介されがちですが、出どころは違います。

52対17は上に書いたとおり、DeskTime の利用ログの集計です。対象はそのツールを使っていた人だけで、実験ではありません。数字が2021年に倍近く動いたことが、そのまま限界を示しています。

15・45・90分の法則は、集中の切れ目がこの3つの区切りで来るという経験則です。小学校の1コマが45分、大学が90分であることの説明としてよく使われます。実験で確かめられた法則ではないので、目安として扱ってください。使い方としては、15分は手がつかない日の最低単位、45分は体が慣れている単位、90分は腰を据える単位、という3段階です。

選び方

迷ったら25分/5分から始めてください。合わない理由がはっきりしてから変えるほうが、頭で考えて選ぶより早く決まります。

変える判断は単純です。毎回いいところで切られるなら長くします。25分がどうしても長くて始められないなら、10分や15分に下げます。短くするのは失敗ではありません。休憩の長さは、集中時間の5分の1から4分の1を目安にしてください。50分なら10分、90分なら20〜30分です。

長さを変えても、やることは同じです。作業をひとつ決め、鳴るまで切り替えず、鳴ったら席を立つ。手順はポモドーロ・テクニックのやり方に、区切りが向かない場合の考え方はポモドーロの効果とデメリットにあります。決まった長さのタイマーだけ欲しいときはタイマー一覧から選んでください。

FAQ

52対17ルールとは何ですか?

52分働いて17分休むという配分です。時間計測ツールの DeskTime が2014年に自社の利用ログを調べ、生産性の高い上位1割の平均がこの数字だったと発表しました。ただし2021年の再集計では112分と26分に変わっており、理想の長さが測れたわけではありません。

15・45・90分の法則とは何ですか?

集中の切れ目がおよそ15分、45分、90分で来るという経験則です。小学校の45分授業や大学の90分授業の説明としてよく引かれます。実験で確かめられた法則ではないので、自分の集中が切れる長さを数日測って、近いほうに寄せるのが確実です。

初心者はどの時間配分を選べばいいですか?

25分と5分です。合うかどうかを試す前に長い配分を選ぶと、続かなかったときに原因が分かりません。数日やって、毎回途中で切られる感覚があれば50分と10分に伸ばし、25分が長くて始められないなら15分に下げてください。

休憩はどれくらい取ればいいですか?

集中時間の5分の1から4分の1が目安です。25分なら5分、45分なら10〜15分、50分なら10分、90分なら20〜30分。4本ごとに長い休憩を15〜30分入れます。休憩中は画面から離れて、立って歩くほうが次の立ち上がりが早くなります。

配分を決めたら、そのまま始められます。ポモドーロタイマーを開くか、単発で計るならタイマー一覧からどうぞ。

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